She doesn't like baseball.

□第6話
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次の日....

朝練で疲れきった後に教室に入る。
そうして俺はある所へ足を運ぶ。

「神崎、ちょっと...」

「......?」


まあ、足を運ぶといっても俺の席から1歩程しかないのだが。


そうして俺は話し始める。

「もう少しで夏大始まんだ。」

「知ってる。浜田君に聞いた。でも、私は行かないよ?」

「来いよ。」

「行かないってば。」

「何で?」

「.....何でも。」


コイツはやっぱ野球見に行きたがらねえな....。幼馴染みの花井が出るとしても行かないのか。
...花井が出るから行くっつーのもなんか微妙だけど。......ん?何がだ?


「......何で泉君は私に来させようとするの?」

「え?ほら、やっぱさ....同じクラスの奴らに来てもらいたいじゃん。」


まあ、確かにそうは思ってるけど....

それに...


「野球が嫌いなら、好きになってほしい。」

「え?」

「だから見に来てほしい。つーか、見に来いよ。」

そう俺は言ったが....


「行かないよ。」

な....なんとも頑固な....

「....そんなに、嫌いなのかよ....」

「私だって野球好きだったよ!!何も知らないくせに....!」

「じゃあ、話せよ。」


俺は至って冷静だ。とにかく、神崎の過去の話が本当なら尚更野球をもう1度好きになってもらいたい。

「だけど俺は無理矢理聞いたりなんかしない。神崎が自分の口から話してくれるのを俺は待つよ。」

「.....い、泉君.....。」

「.....つーわけで、まあ....あれだ。神崎がどうしても行きたくないんなら無理にとは言わないけどさ....」


「........。」


「でも、俺のプレイ見てもう1度野球を好きになってほしいってのが俺の本音。」


それは俺の精一杯な気持ち。
無理矢理にでも応援しに来いとか言って引っ張り出したい。でも、それじゃダメなんだ。神崎が動かないと....。


そして、彩乃の頭の中にはある言葉が蘇る。


『それじゃあ、お前が何も進まないだろ!?』

という花井の言葉。


「....みる。」

「え?」

「考えてみる。」

「マジ?!絶対来いよ!!」

彩乃のその言葉を聞いて、少し喜びの表情を見せる泉。


信じよう....神崎が来ることを....。










***



はい。第6話ということになりました。
この話、一応長編ということにしていましたが......何かあんまり長くないかもですね。。(・・;)

ま、そこは置いといて.....。。


さて、彩乃さんは応援しに来るのでしょうか?!
ていうか、今回はかなり短くなってしまいました(^^;)
前回もかww
にしても、泉君必死ですねw
必死な泉君、いいと思います(*^^*)


......てなわけで、次に続きます!!

読んで下さりありがとうございました(*^o^*)♪

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