MINHO
□Pool
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公演の後、チャンミンとホテルの同室だったけど、毎日の疲労もあってゆっくり話す雰囲気にもなるはずも無く、睡眠に誘われるがままに眠りに着いた。
「んっ・・・?」
お腹にのしかかる重さに目が覚めてしまった。
重さの原因の方に目を向けると、チャンミンの腕だった。
正確にいうと、俺のお腹に巻き付くチャンミンの腕。
あれ???
隣のベッドに寝てたはずなのにな・・・。
先にチャンミンが寝落ちしてしまい、その後に、空いているベッドに入ったはず。
抱き枕と間違えた・・・んな訳ないわな・・・。
寝てる間にこっちに来たのかなぁ。
くるっと寝返りを打ち、スヤスヤて寝てるチャンミンと向き合った。
本当に天使だなぁ。
出会った時から天使だったけど、最近は、成長して、すっかり男になった。
色気も増してきたから、可愛らしいという単語より、かっこ良いの単語の方が似合う。
昔は『只の弟』だったけど、今は『親友』それより『兄貴』みたいな存在。
俺は本当に好きなんだ。
友達や家族に対する好きじゃなくて、恋愛感情として、大好きなんだ。
いつから?とか、きっかけは?とか分からない。
ただ気づいた時にはそういう感情があった。
もちろん、今の関係を壊したくないし、チャンミンはノーマルだし、万が一、この気持ちがばれて気持ち悪がられるなんて、耐えられない。
だから、普通にしてるし、誰にも話してない。
古臭いけど、『お墓の中まで持って行くつもり。』覚悟は出来てた。
そんな事を考えてたら、恥ずかしくなってきた。
そして、目も覚めてしまった。
ベッドの横にある据え置きの時計を見ると、4時前だった。
まだ、出発するには、充分時間あるよな。
確か、室内プールがあったはず・・・。
一泳ぎしてこよう。
そっと、チャンミンの腕をどかせて、掛け布団を整えた。
カバンから、水着を取り出し、部屋を出た。
久しぶりの朝からプールに胸を踊らせて、室内プールに向かった。
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