MINHO
□Privilege
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鈍感なユノヒョンでもいつもなら僕が機嫌が悪いということに気付くのに、お酒の力もあってか、気付かない。
その上、あははっと笑いながら僕のの肩に顔を乗せてくる。
「・・・・・・。」
敢えて何も言うまい。
ユノヒョンがこういう甘えてくるときは危険なんだ。
もちろん、暴力とか暴れるとか言った危険ではなくて・・・
「ちゃみなぁ〜〜〜、ユンホしっかりしてる?頑張れてる?ねぇ〜〜。」
そう・・・これ。
自分を褒めて欲しい攻撃。
「ねぇ、聞いてる?ちゃみなぁ〜〜、俺の事好き?ずっと一緒だよね?」
それに加え、最近新しく追加されたのが、好き?攻撃。
ユノヒョンは左手で、僕の太もも触りながら揺らしてくる。
右手を伸ばし、テーブルにあるコップを掴もうとした。
・・・。
あの・・・誘ってんのか?
天然タラシってこういう事なんだろうと思ってしまう。
最近、太ももあたりがむちむちになってきたから余計にエロく見えるし。
真っ赤な顔に充血した目、てらてらと光る唇、荒い息をしながら擦り寄られて太ももを触られてるんだから、襲って下さい。と言ってるようなもんだよ。
掴みかけたコップをそっと奪い取り、
「さぁ、帰りますよ。」
「ええっ!!質問に答えてよっ!!答えてくれなきゃ帰らないっ!!!」
ぷんっとそっぽを向く。
その姿は本当に可愛らしいんですが、タチの悪い子供ですよ・・・ったく。
はぁ〜と大きく深呼吸してから、言い放つ。
「ユノヒョンは、もう頑張らなくてもいいですし、しっかりしなくてもいいです。だっ・・・「なんでっ!!!???」」
まだ良い終えてないのに大きな声を出し、いっと顔を近くまで寄せてくる。
今更そんなんにビビる僕ではないんですけど、ちかっ!!!
「もうユノヒョンは充分、頑張ってますし、しっかりもしてます。もちろん、僕もユノヒョンを好きですし、ずっと一緒です。」
ガチャン!!
「うわぁ〜〜〜ん!ちゃみなぁ好きだぁ!!愛してる〜〜〜!!」
周囲も気にせず(出来上がってる時点で見えてないだろうけど)僕に抱きついてくる。
そんなユノヒョンの腕をパチパチ叩きながら、僕は苦笑した。
絶対いつか、この話を公の場で言い触らそうて決めた。
だって、ユノヒョンがこうなるのは僕だけだから。
fin
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