MINHO

□Good Night
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「はっ、んっ、ああっ・・・チャミナァ・・・。」

チャンミンの両肩を手で押し返すけれど、それさえも嬉しいのか、目を細めにっこりと微笑み返されるだけだった。


スプリングがギシギシと音を鳴らしてるベットに俺とチャンミンは居た。

「あっ・・・ああっ。」

もう無理だと、身体中が痙攣し、絶頂を迎える前のあの独特の足の指先がピンッとなる。

自分の性器を扱こうとしたよりも早く、チャンミンにより拒まれる。
チャンミンの艶のある黒くて短い毛並み尻尾が起用に性器を包み込み扱いてくれる。

それは、掌とは違い時折チクチクと刺激になり、俺は呆気無く、情けない声でイッてしまったのは言うまでもない。









○●○●○●○●○●

チャンミンが俺の家に来たのは暑い日だった。
大学の夏休みの夜、バイトから帰宅した俺の前にやって来た。
やって来たというより、あった。の方が正しい表現かもしれない。

リビングに大きいダンボールが置かれてあった。
目を丸くして呆然となった次に今巷で急増している空き巣にはいられたのかと慌て通帳や印鑑を置いている寝室に走り込んだ。
無事にある事を確認すると、あのでかいダンボールはなんなんだと首を傾げながら、リビングに戻った。

んっ?
何かさっきと微妙に位置が変わってないか?
それどころか、ダンボールがガサガサと動いてる。

生き物!?!?


「お、おい?」

前かがみになり、ダンボールに話しかけた。

ガサガサと俺の言葉が分かるのか、動いた。

頑丈に貼られたガムテープをバリッと剥がし取り、蓋を開けると同時に中から黒い物体が素早く飛び出して来て、驚いて、尻もちを着いた。

「くぅ〜ん。」

驚かせてしまいごめんと言うように両耳を下げペロリと俺の甲を舐めてくるのは、艶のある黒の毛並みの子犬。

ダンボールの中にあった紙切れを広げた。
そこにはその子犬の事が書かれていた。


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チョン ユンホ様

ご当選おめでとうございます。

思い切り可愛がられて下さい。

名前:チャンミン
性別:♂
種別:ドーベルマン
毛並:黒の短毛
特徴:尻尾
好きな食べ物:お肉、アルコール


返品、交換のサービスは一切お断りしています。

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・・・・・・。

可愛がるのは、俺じゃないのか?

返品、交換も何も送り先書いてないんじゃ・・・?
なんの当選?
俺、何かに応募した覚えがないんですけど・・・。




と、訳の分からないチャンミンと俺の出会いだった。






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