MINHO

□Over Line
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俺の腰に腕を巻き付けてすやすや眠るチャンミンを横目でちらっと見て、はぁ・・・とため息をついた。


これからこの状況をどうしようかなぁ・・・。



○●○●○●○●○●


「ユンホの弟相変わらずすっげぇなぁ。」

「・・・・・・。」


いいんだけどさ。
何で、その呼び方?



「無視かいっ!!!」

突っ込みながら軽くタックルされた。
が、ジェジュンはその容姿に似つかわしくない筋肉の持ち主で軽いつもりでも痛い。
ちなみに、趣味は筋トレらしい。




あの図書室の日から3週間ぐらいたった時、校内である噂が持ちきりになった。


俺と言えば、チャンミンのお泊まりがぱったり無くなり、多分あの時の言葉は気の迷いか俺が過剰に受け取っただけだったんだなと。
正直、ほっとしてる気持ちとちょっと残念?寂しい気持ちが入り交じってる微妙。


ただ、その噂の主役がチャンミンなのだ。
噂というのは、きれいな年上の女子生徒と付き合ってるというもの。
何でも、デートしてるとこを目撃した生徒が結構いるらしい。
その相手は俺の斜め前に座ってる子。
確かにきれいで、学校内のミスなんちゃら(関心が無いから曖昧)に選ばれたような子なのだ。


噂は噂だけど、真実味あるものだと思う。

ただ、残念なのは、噂で聞くんじゃなくてチャンミン本人から聞きたかった事ぐらいで・・・。


昼食を早目に済ませ、何となく、あの図書室に足が向いた。
あれ以来、一度も行ってないのに・・・。

普段は施錠されてるので、されてると思いつつ、ドアを開けた。

あっ。
開いてる・・・。
入っていいかなあ・・・。

足を踏み入れるとぼそぼそと話し声が聞こえたので、そっと近づいて声の主を見た。


「チャ・・・。」


『チャンミン』と呼ぼうとして慌てて口を押さえた。



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