*詩*

□bat memory
1ページ/2ページ


無邪気に笑う
君の隣で

弱さを隠して
下手くそに笑った僕は

誰にも気づかれずに
痛みを零した
あの世界に
取り残されたままで

濡れた前髪が
小さく震える夜

狭くなって
黒く濁りきった視界

僕を忘れた色は
孤独を照らしてく

現実が肌に突き刺さり
苦しみを吐き出した

あんなに綺麗な光でさえ
滲んで見えなくなってしまったの

もう僕の頭は
皿の割れる反響音で
埋め尽くされてしまった

嗚呼、君は今頃
笑ってるんだろな

泣いてる僕とは
反対の場所で

報われない世界の真ん中

君の歌声が

遠くで聞こえたような

気がした
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ