一話物語

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ガチャン。
この音は大好きな人が帰ってきた合図。

玄関まで出迎えに行くのが、ボクの日課。
しっぽをふりふり。
大人しく座って待っていればゆっくりドアが開く。

「にゃーん」

おかえりなさい。

「ただいま、ユキちゃん」

ふわりと笑うこの人はボクの大好きな人。ご主人様の孝吉。
嬉しくて構ってほしくて、靴を脱いで廊下を進む足にまとわりついた。
孝吉は少し笑うとボクを抱き上げてくれた。
抱っこ大好き。
孝吉と同じ高さで、同じ景色を見れるから。

すりすりと顔をすり付ける。
くすぐったそうに笑う声と大きな手が頭の上に降ってきた。

「腹減ったよね。すぐ飯用意するから、ちょっと待ってて」

そう言ってボクを優しくソファーに下ろすと、孝吉はご飯を作りに行っちゃった。寂しいな。
でも邪魔しちゃダメだから、大人しくソファーで丸くなった。

静かな部屋。
小さく聞こえるご飯を作る音にうとうとしてきたボクはいつの間にか寝ていた。

夢の中にはいつも孝吉がいて、ボクのことたくさん甘やかしてくれる。
孝吉だいすき。
ボクもニンゲンだったら、孝吉にいっぱいこの気持ち伝えられるのにな。

微睡む意識の中でユキちゃん、って孝吉が名前を呼びながら頭を撫でてくれた気がした。




にゃんこな日




(ボクの頭の中は孝吉でいっぱい)



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ネコ擬人化もの。
絶対バカップルにするぞ←

131009

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