一話物語

□好きだけど
1ページ/1ページ




「お前オレのこと好きでしょ?」

「……なに、どうしたの?フラれすぎて頭がイッちゃった?」

「うわ、お前失礼ね。」

「心配してんの。四回もフラれて傷付いたお前を。」

「フラれる原因は明確なんだけどなー。」

「お前の浮気?」

「ちっげーよ!お前だよお前!」

「…は?オレ?」

「そ。オレは彼女よりお前のことを大事にしてるらしい。」

「…ちゃんと彼女達のこと好きだったわけ?」

「まあそれなりに。」

「うん、お前が悪い。」

「オレたぶん、どの彼女と付き合った時も、お前が一番大事だったと思う。…だからさ、オレと付き合お?」

「…な、に言ってんの、」

「お前はオレが好きでしょ?オレはお前が一番大事。ほら、問題ない。」

「………や、やだ!絶対やだっ。」

「あっ、おい!逃げんな、って…。…ったく。」




好きだけど




「ち、ち、近付くなっ。」

「えー、なんで。この前の返事もまだ聞いてないのに。」

「は!?しただろ!」

「オレは本当の返事が聞きたいの。」

「ほんとって…。あれ意外の返事なんてないっ。」


「…意地でも好きって言わせてやる。」




嬉しすぎて、心が持たない。




――――――――――――
会話文ハマってます。

130317

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ