自由気ままに

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「好きです!結婚してください!」

「付き合ってないなら、せめて結婚を前提に付き合ってください、って言うのが普通。」

「…変わんないじゃん。」

「意味合いが違いすぎんだろ。」

「告白って難しいねぇ。」

「はぁ…。いつコクんだっけ?」

「んー。今から?」

「一回しか練習できなかったじゃん…。まあ緊張しすぎて変なこと言うなよ。いってらっしゃい。」

「うん、じゃあいくね!」


「結婚してください!」

「……は?」

「やべ。好きですって言うの忘れたぁぁ。」

「おい、待て。ちょっとよく意味が分かんないんだけど。」

「えー?つまり、俺はあなたが好きだから結婚しませんか、ってこと!」

「は?え。俺に言ってんの?」

「当たり前でしょ。今この部屋には俺ら二人しかいないんだから。」

「ですよねー。てか、だから結婚しませんか、じゃないから。」

「おぉ、そうだった。じゃあもう一回ね。」


「結婚を前提に付き合ってください!」

「…うん。」

「え、…あ。ほ、本当に…?」

「本当に。」

「やっっ…たぁー!」




練習から本番




「そういや、日向は告白すらばかだったよな。」

「ちょっと朝からなに?」

「だってお前、普通コクる相手にコクる練習の相手は頼まないだろ。」

「練習から本人だったら、本番緊張しないでしょ?」

「まあ結局緊張しすぎで、どれが本番か微妙だったけどな。」

「うっ…。でも頑張ったでしょ!」




練習頼まれた時、正直すげー焦ったことは、絶対に内緒。




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書いてたら不思議と遠矢と日向になったもの。
登場人物がみんな似たような話し方になってしまい切ないです(笑)

130315

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