ラビリナ

□ポケット
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 「寒いね」






 「ああ、寒いさぁ」





何気ない会話








 「ねぇ、ラビ」







 「…?リナリー」






だけど






 「ラビッ…」







気付けば






 「ごめん。」







当たり前なんかじゃないと








 「ラビ…」









わかったんだ。






 「悪い。さよならだ」







 「ねぇ、ラビ。寒いね」








 「ああ、寒いさぁ」







 「だけど、ラビのポケットは暖かかったよ」







 「・・・リナリー」








 「元気でね、ラビ!」







 「リナリー、大好き。」






 「私もだよ。いつまでも」







そう言い彼女はポケットから手を出して笑った。










END

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