ラビリナ

□舌で溶けるのはどんなチョコレート?
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 どうしてだろう。


 なんでこんなに思ってしまうのだろう。


 叶わないのに



 叶うはずないのにね










舌で溶けるのはどんなチョコレート?













 「はい、ラビ」



 そう言って君は箱を差し出す。「何かな?」と思いながらオレはそれを受け取る。すると君は


 「ラビはカカオ100%よ」



 と告げると他の人にも箱を渡しに行った。「カカオ100%?」何の事だ?今日は、何の日だっけ



 君を見るとアレンに箱を渡していた。すると君は笑っていて、アレンも笑っていた。





 「ありがたく頂戴するさぁ」









 パカッ








 開けるとそこにはチョコレートが。今日はバレンタインだったのか。






 パクッ







 「あはは、アレン君ったら」






 君の笑い声が聞こえる。






 「だって本当の事ですもん」





 それに答える声がする。







 「あ―…クソッ…苦いさ」








 「ホントッ…泣ける位…」






 その位、君から貰ったチョコは苦かったんだ。


































07/12/2 愛

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