明けない裏庭
□狂い人
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「狂い人」
ここに居た者達の悲鳴が、
耳に響く、木霊する。
醜い悲鳴は、快き悲鳴…。
ワタクシ
私の残虐な心を煽るのです。
私は、
人間の枠から出ない様に
それを押さえ付けた。
最初は、上手くいってた。
でも、
それもすぐ駄目になった。
止まらぬ悲鳴。
蠢く心。
ある時、思考が切れた。
そして、
私は、
人間の枠からはみ出した。
そう、
私の理性は、
残虐な心に喰われたのです。
私は、堕ちた。
人間を潰す、
痛烈な快楽に…。
狂い死にして終いそう。
それ程に麗しい…。
†