虹が歌う庭園

リクエストの作品集。
 ブック形式は見づらい気がしたから形式を変えてみた。

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10/15(Mon) 19:19
香黎様
 


キリ番および誕生日祝いのリクエスト作品集。

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10/15(Mon) 19:21
『幽艶の帷』
 

魔の森。

それは、奥深く美しくも黒い森。

 一歩でも中へと入れば、夜の帷に包まれたが如く、辺りには闇が訪れる。


“あの森には、魔女が住む”


そう人々は、密かに噂する。

人々は不気味がり、昼間でさえ誰も寄り付きはしない。

そんな所へと、足を踏み入れた旅人。

旅人は、咎人。

ここにしか実らぬ、幻の果実を求め、暗さに惑う。

魔女の掌で、躍らされていることも知らず。

     ワラ
魔女は、嘲笑います。

愚かな咎人よ。
ようこそ我が森へ。
求める果実はあったかい?
幻は所詮、幻さ。

お前が立つは、屍の上。
憐れなる咎人よ。
お前も同じ運命を辿るがいい。
        キゲキ
せいぜいお前の死に様を
私に見せておくれよ?


     マリオネット
踊れ踊れよ咎人。
その命、尽きるまで。

ウタ ウタ
叫え叫え歌劇のように…。






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10/15(Mon) 19:24
「香黎」
 

不可解な人。

道化という名がお似合い。

どんな時もおどけて見せて、馬鹿なふり。

全く厄介。

 時々、痛くない腹を探られて、喜んでいるように見える。

<div align=center>“誰にも心は悟らせない”</div
そう瞳が言ってる。

人の厚意は、柔らかく拒絶。

何を怖れているんだい?

君が隠し持った何かが怖い。

君の言葉は、刺さる抉られる。
たまに、ふわりと包まれる時もある。

本性は、どっち?

どうも掴みきれない。

どっちも本性?


 混沌の中を明瞭な思考を持ち、たまに人々を嘲笑っているような気がする。


 君が屑とかゴミとか思っている人々は、案外普通の人間。


 混濁の厭世を君はどう歩むのですか?




 
 


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10/15(Mon) 19:55
「香黎」
 


偽善者のフリをする。

でも、本当はヘドが出るほど、そういう人間が嫌いなはず。

だって、俺と凄く似てるから。

よく危ない発言をする。

そして、よく笑うし、よくはしゃぐ。

でも、その行動や言動の一つ一つがとてもわざとらしい。

でも、偽るのが君は得意だから、
それさえも虚像……………………かもしれない。

「…を見破った初めての人。」って、言ってくれたけど、本当?

俺は、本当に近い存在?

 だけど、少しは本音を言ってくれていると、出来れば信じたい。

ふわふわしてて、掴み所がない君。

でも、俺はこの目で捉えたい。

君は、どう?

俺は、近い存在になりたい。

 君は俺にとって、空気みたいな存在なのかもしれない。

空気は、必要不可欠なもの。

君がどんな人間でも構わない。

俺だって、
己を偽っているから人の事を
どうこう言うつもりもない。

 それに、そんな君を気に入っているのだから何の問題もない。

だから、君が飽きるまで、俺の傍らに居てほしい。

煩わしいかな?

でも、本心なんだよ?





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