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□ドS
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私の好きな人には既に彼女がいた。
「孝介、購買行ってくるけど欲しいものある?」
いいなぁ。
泉くんのこと名前で呼んでる。
彼女だから当たり前か。
「泉くん、購買一緒に行かないの?」
「なんで?子供じゃないんだから普通、1人で行けるだろ?」
この冷たいというか口が悪いところが好きな私はきっとドMだ。
と、いうことは。
泉くんの彼女ってMなのか?
なーんてことを考えてたら急に耳元で声がした。
「お前って俺のこと好きなの?」
「っ!?」
「いっつも俺のこと見てるよな」
泉くんが笑いながら私に言った。
その黒い笑顔かなりツボ!!
きっと私は真っ赤な顔をしてるに違いない。
どうしよう!
早くごまかさないとダメじゃん!!
私!!!
「あちゃー、真っ赤だよ。ビンゴ?」
思わず頷いてしまう私。
だって、だってね、万が一とかもしかしてとか期待しちゃうじゃないですか!!
「へぇ。俺のどこが好きなの?」
「ドSで黒っぽいところ!!」
テンパった私はさっきまで考えてたことをそのまま言ってしまった。
「俺がドSってことはお前はドMってこと?」
黒い笑顔で私に笑いかける泉くん。
その笑顔の前ではただ頷くしかない。
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