ゆめめめーん

□君は僕のもの。
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@の続きです。お先に「君は僕のもの。@」をお読みください。
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「…次は僕の番だね」

くるりと体制を変え、彼女をベッドに組み敷いた。丸い目をぱちくりと2、3度まばたきして、驚いている様子を見せる。しかしすぐ合点がいったのか、目を細めて口を開いた。

「好きにしていーよ」

僕はその言葉に、先ほど射精したことなど忘れたように理性が飛ぶ感覚がわかった。彼女の胸を貪るように舐めまわし、時折乳首を軽く甘噛みする。…どうやら胸が弱いというのは本当らしい。短く艶やかな声を漏らす合間にも、太ももをこすりあわせもどかしそうに腰を浮かせているようだった。

「…名無しさんちゃん、腰浮いてるよ」
「ぇ…あ、やだ、恥ずかしい…」
「触ってほしい?」

照れたように首だけをこくんと頷く。それを合図のように、太もものラインを指でなぞり股の割れ目に指を挟ませた。

「…濡れてるね」
「おにーさん上手だから…」

恥ずかしそうにはにかみながら、僕の自身をチラリと見やる。すると、驚いたように軽く目を見開いた。

「…なかなか元気ね」
「次が本番だから」

彼女を真似て口角を上げると、それを合図のようにぬちょりと指を奥に一本押し入れる。「はぁ、…ん」と、可愛い名無しさんちゃんの声が漏れる。案の定、そこは簡単に僕の指をくわえこんだ。

「…まだ入りそうだね」
「…なんかいつもと違って興奮するの」
「どうして?」
「…攻められることって、ないから」

僕と視線を外して恥ずかしそうにそう言う彼女に、自身がどくんと反応する。…僕だけが、彼女を攻めて、僕だけのものにできる。

彼女の顎をくいっと上げて荒々しく唇を塞いだ。唾液を送り込み、歯列と唇の間を舌で舐め上げる。飲みきれず、口の端から僕の唾液がこぼれ落ちても、彼女は決して嫌がらずに僕を受け入れた。
彼女に入れていた指は、無意識に二本に増えていた。はやく彼女と一つになりたいからなのか、僕の頭から余裕の文字は消えていた。
わざと音が鳴るように、ぐちょぐちょと指で中を掻き回した。肉壁に指が当たる度、彼女の口から嬌声が漏れる。

「…可愛い声」
「ひ、ぁ…可愛いく、なん、かぁ…っ」
「可愛いよ…名無しさん」

ピクッと、肩が震えて僕と目が合う。「おにーさん」と言い掛かった口は、軽いキスで言葉を塞いだ。

「エンヴィー」
「…?」
「エンヴィーって言うんだ、僕の名前。おにーさんなんかじゃなくて、そう呼んで」
「エンヴィー、」
「そ。いい子」

よしよしと頭を撫でると、嬉しそうに頬を緩ませた。

「…はやくエンヴィーが欲しい」
「…っ、いいよ、あげる」

彼女からゆっくりと指を引き抜くと、準備をするように膝を曲げ軽く腰を浮かせた。僕は彼女の脚の間に入って自身を持ち上げ、秘部にあてがう。既に垂れていた先走り汁をそこに擦り付けると、甘い声と共に彼女の肩が跳ねた。

「ゃ…じらしちゃ…っ」
「余裕ないね、仕事なんじゃなかった?」
「…今だけは、エンヴィーと楽しみたいの」
「…ほんと、可愛いこと言うね」

ちゅっと音を立てて頬にキスするのを合図に、ずぶずぶと自身を彼女にうずめる。中のヒダが僕のそれに絡みつき、我慢出来ずに腰を動かし始めると、その度に肉壁がきゅうっと締め付けられる。

「ぁ、…あん、ぁっね、エン、ヴィ、」
「…ん、なに?」
「はぁっ…う、で…回して良い?」
「どーぞ、」

上体を低くしてやると、「ありがとう」と耳元で囁きながらぎゅっと首元に抱きついてきた。…こういうツボ抑える辺り、可愛いなぁ。

「…名無しさん、」
「な、…ん…」

今度は、軽い触れるだけのキス。彼女のぷるぷるとした唇に吸い付くように何度もキスを交わす。その間にもゆっくりと腰を動かせば短い声が漏れて、どれも僕の限界を近くする要因になった。

「エ、ンヴィーは、ぁ、キス…好きなの、?」
「名無しさんちゃんとしてから好きになった」
「ふふ…、なにそれ…」

「エンヴィーって可愛いね」と、クスクスと笑われながら言われた。意味が分からず、思わず腰を止めて彼女を見ると、怪訝そうな僕を察したのか、「ごめんね、」と謝ってから口を開いた。

「なんて言うの…すごく女の子の扱い上手なのに、えっちも、上手なのに、…ねぇ?」
「なに?」
「そんな怖い顔しないで。…なんかこう…、すごく甘えるのが下手っていうか…不器用そうなのが可愛くて」

下半身は繋がったままなのに、僕の顔を見ながらクスクスと笑う彼女に呆気に取られてしまった。

「…何が言いたいの」
「私、エンヴィーのそういうとこ好き」

…まだ会って一時間も経っていない女のセリフなんか、普段の僕なら「馬鹿じゃないの」の一言で片づけるんだけど。彼女は、名無しさんちゃんのそのセリフは、冗談で流せるようなものではなかった。

「ただの売春婦の戯言って思ってもらっていいんだけどね、」
「エンヴィー、好「僕もだよ」

そう言って、僕は彼女の唇を僕のそれで塞いだ。2、3秒経っただろうか。ゆっくりと唇を離すと、きょとんとした表情で僕を見つめていた。

「ただの遊び人の戯言って思ってていいよ」
「…でも、」

「今だけは僕を信じて」

「…エンヴィー真似っこ」
「真似じゃないよー」

クスクスと笑う彼女につられて、僕も思わず頬が緩んだ。

「…名無しさんちゃん」
「なに?」
「続き、いい?」
「…ふふ、どーぞ」

首元に回されていた腕の力が更に強くなったのを合図に、僕は腰を振るのを再開した。ゆっくり動かしているはずなのに、彼女の膣液と僕の先走り汁でじゅぷじゅぷと卑猥な音が部屋に響く。耳から入る音は羞恥を仰ぐのか、彼女の頬は真っ赤に染まっていた。

「恥ずかしい?」
「ぁ、あぅ、ん…ゃあ、な、れてるんだけど、なんか、エンヴィーとすると、はぁっ、恥ずかし、くて…っ」
「僕だけ特別ってこと?」
「そ、かも…んあぁぁっ」

膣内の少し奥の、上部分。そこを突き上げるとまだ喋っていた彼女の口から一段と高い声が漏れる。膣内と違う感覚が自身の先端から伝わる。執拗にそこばかり突けば、その分名無しさんちゃんから可愛い声が聞こえた。

「…子宮、降りてる」
「ゃあ、言わないで、ぁあっ」
「…そろそろ限界なんでしょ」
「ふぁ、ぁあ、ん、も、無理、だよぉ…っ」
「…僕も、」

「限界だよ」と彼女の耳元で囁くと、再びきゅうっと膣内が締まる。もういい加減理性がきかない。パンパンと皮膚同士が当たる音を響かせながら、僕は夢中で腰を振った。だんだん締め付ける力が強くなる。彼女の中から溢れ出てくる膣液がかなり質のいい潤滑油の代わりを果たし、腰を振るスピードも増した。奥へ奥へと自身を突くと、彼女は返事をするように余裕のない声を出す。

「ぁ、あ、あ、はぁっん、あぁ、エ、ンヴィ、っぁあ」
「…なに、」
「私ぁ、いきそ、…っ」
「僕もだよ…」

「なかに、出して良いから、」
「エンヴィーの、欲しい」

驚いて顔を見ると、艶やかな表情で目を細めて、僕を見つめる瞳と目が合う。

「…名無しさん、」
「、なに?」
「大好き」

もう一度唇を塞いだ。腰を振りながらなので、そんなに優しくはできない。もう限界が近かった。お互いの舌を舐りあい唾液を送りあうと、二度目の射精感が上ってきた。

「あ、あぁ、エンヴィー、いっちゃう、いっちゃう!」
「僕も、…っくぁ…っ」

どくん。どくん。どくん。

強い締め付けと刺激に耐えられず、僕らは同時に果てた。

本当に二回目か?と疑うような長い射精だった。ゆっくりと自身を引き抜くと、白い精子が彼女からとぷとぷと溢れ出てきた。

「ごめん、中に出した」
「いいよ、エンヴィーだもん」

ニコニコと笑いかけてくれる彼女に、先ほどから思っていた疑問をぶつけてみた。

「ねえ、名無しさんちゃん」
「なーに?」
「さっきからさ、やけに僕のこと特別扱いしてくれるんだけど、なんかあるの?」

不思議そうに首を傾げる僕に、ぽかんとした表情を見せた後、またいつものようにクスクスと笑い出した。

「…なに」
「ううん、やっぱりエンヴィー可愛いなって」
「どういう…」


そのあとの言葉は、彼女の咥内へと吸い込まれていった。















君は僕のもの。
(お客さんの喜ぶようにするのが、私の仕事だって、)
(手のひらで転がされていたのは、僕だった)




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ギャグなんです、笑ってください。

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