ココロ、カタチ(BRAVE10夢)
□参の章
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『あれ、火傷用の薬草きれてる………』
一通り、女中に指示をし終え、自室に戻って薬草の整理をしていた雛夜。
そこで薬草が少しばかり足りないことに気付く。
『うーん………昨日まではあったけど………あ、』
────………そういえばさくらちゃん、昨日火傷したんだ…だったらその時………?
『………採りに行かなきゃ……』
そういうと、雛夜は森へいく支度をし始めた
途中であったかなめにその事を伝え、城を後にした。
……〜☆★☆〜……
『んしょ………、確かこの辺りにあった気が……』
そう言いながら、辺りをキョロキョロと見回す
「キキィ!」
『うおう?! あ、お猿君かぁ…。おいで』
木の上にいた小猿は、容易く飛び降り、雛夜の肩に乗る
『君はお初だね? お母さんは?』
「キキィ、キッ!」
『あぁ、あの気の強いお猿さんの……? 今じゃお母さんかぁ… それが君のお母さん?』
「キッ!」
『ふふ、良かったね、お母さんがあの子で』
そうほのぼのと猿と話していると
「この浮気者ー!!!!!!」
パシィンッ!!!
『うぇっ?!』
「キッ!」
───今の声………伊佐那海?
───でもなんで………
『………とりあえず行ってみようか?』
「キ?」
雛夜は猿を肩に乗せたまま、音のした方へと足を進めた。
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