花言葉は…

□第二話
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*****洞窟内

洞窟内はとても暗かった。

「足元に気をつけて!!」
リーテルさんは注意する。

それにしても暗くてよく見えない。
洞窟に勢いよく入り込んだものの、2分ほどで行き場を失っていた。

「とりあえず少しづつ慎重に進もう」

洞窟の中なので俺の声が響く。

洞窟は静かで、俺達の足音がよく聞こえる。

「だいぶ、目がなれてきた。」

アスナは戦闘準備完了と言ったような声を出した。

その時先頭を歩いていたリーテルさんが止まった。

「どうしたんですか??」

ギルドメンバーもざわついてきた。

「どうやら道が別れてるらしいのよ」

リーテルさんが困った顔をしているのがうっすらと見える。

「どうしましょうか。グループに別れて行動すると危険だと思いますが…」

アスナはリーテルさんに主張した。

「アスナさんの言うとおりですね。こちらのレベルもギリギリ。皆でどちらかに進む事にしましょう。」

皆も了承してくれた。
ところで…

「どっちに行くんだ??」

俺はさりげなく聞いてみた。

アスナが別れて道の先をみて言った。
「ここは、先を見て安全そうな方に…」

「ちょっと待て!!声が聞こえてきた方が安全なわけないと思うが…??」

アスナはそれを聞いて焦った顔した。
「あ、そ、そうね!!って、声の主は大丈夫なのかしら!!急がなきゃ!!」

一人で慌てているアスナがこんな状況ではあるがおもしろい。
それにしても速くしなくては、あの二人が心配だ。

その時ギルドの一人が叫んだ。

「お、おい。なんかこっちにくるぞ!!」
 

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