花言葉は…

□第一話
1ページ/9ページ

*****第66層
前線は第68層まで来ていた。
俺が、いや、俺たちがその2層下に来た理由は俺の隣を歩く、この血盟騎士団副団長のアスナにある。


*****数日前
第43層の情報屋が良い所だと聞いてやって来た俺は、情報屋が留守だと言うので、少し気晴らしにとフィールドへ出ていた。
そこでオレンジギルドに襲われている女の子と出会い、助け、街まで送ることにした。
幸い、オレンジギルドは中層の奴らで苦労せず倒すことができた。

その女の子は、ルミという名前だった。
「お礼をしたいので、私のホームまで来て下さい。時間ありますか??」と聞かれたので、俺は大丈夫と答えて、ルミのホームに訪れた。

ルミは12歳ぐらいで、このぐらいの最年少の子供のたちは、大抵第1層の始まりの街に留まっているものだが、前に会ったシリカ同様、しっかりしている。

ルミの家は鍛冶屋だった。
ルミは「ただいま」と言って入っていく。
俺はしばらくどうしたら良いかと迷っていたが、店の中にいた男の子が顔を出し、「ルミのお客さん??いらっしゃい、あがって!!」
と言われ、中に入った。

その男の子はジェイン。
ルミの兄だと言う。歳は俺と同じくらい。
ルミと俺は、ジェインにここまでのことを話した。

「…そんなことが…キリトさん妹を助けていただいて、ありがとうございました」
「いやいや、それにキリトでいいよ。俺もジェインって呼ばせてもらうから」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ