裏story

□(シヘ)裏の方程式A
2ページ/4ページ

「ちょっ!刺すってw俺そんな簡単にペン刺さんないし!ってか痛いどころの問題じゃないってぇ!w」




腹を抱えて笑うドンヘに向かってシウォンがメガネを少し上げ言った。



「痛いのがいやなら問題を間違えなければいい。ほら、やるぞ」
「おう!絶対間違えない様にしよー・・・」



そしてドンヘ対シウォンの勝負が始まった。



「じゃぁ問1。20,19,18...」
「え、ちょっ!もう始めんのぉっ!?早いってぇ!」


焦りながらもドンヘはプリントに目を移し問題を解き始めた。
シウォンのカウントダウンも残り2秒を切ったところでドンヘはペンを置いた。


「できたー!」
「どれどれ・・・正解」


やったーと両手を大きく上げて喜びを表現する。
そんなドンヘを見てシウォンは言った。


「一問で終わりじゃないぞー・・・はい次」
「おぉ!はやくやって終わりにしよー!」


ドンヘは心意気通り、この後の問題もスラスラと制限時間内に解くことができた。
しかし、この調子が続くのも残り5問を残した所で流れが止まった。



「できた!」
「・・・っふ。不正解」


シウォンの肩眉が上がる。
ドンヘはまさに顔面蒼白の状態でシウォンから椅子ごと後ずさった。
しかしシウォンは約束通り右手にペンを持ちドンヘに近付き始めた。



「ちょ、シウォン?さっきのは冗談だよな!?だって人間にペンが刺さる訳・・・」
「あるんだよ、ほら早くきて」
「いっ、いやだぁっ!!絶対痛いし下手したら死んじゃうよぉっ!」



ドンヘは自分の腹部にペンを刺され、痛さで悶えている姿を想像した。
徐々に顔が引きつっていく。


しかしそんなドンヘの気持ちも知らないでシウォンは少しづつ自分との距離を縮めていった。
そして手を伸ばせば届く距離まで近付いた時にドンヘに静かな声で淡々と言った。





「ほら、ズボン脱いで」

「・・・は?」




ドンヘはシウォンの言った言葉が理解できず、小首を傾げる。
しかし眉を顰めしばらく何か考えた後顔を真っ青にして言った。




「お前まさか、刺すって・・・」
「御名答!」


「ふ、ふざけっ・・・んぅっ!?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ