裏story

□(ウンシヘ)ダウト
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「今日もあいつら収録かよ・・・」

ミーティングが終わり、イトゥクから解散指示がでると
メンバーは各々好きなことをし始めた。
いつもだったらこの時間にドンヘが必ずと言っていいほど
ウニョクに付きまとうのだが今日はシウォンとドラマの撮影があるため
ウニョクの隣にドンヘは居ない。


誰もいない廊下にウニョクの苛立たし気な舌打ちが響いた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トントン




イトゥクの部屋に小さなノックの音が鳴った。


「どうぞー」
「トゥギヒョン、ちょっといい?」
「なんだウニョクか!どうしたー?」
「あいつら戻ってくんの遅くない?ミーティングだって本当は
 出なきゃいけないのにさ・・・」



イトゥクは小さく微笑み耳に付けていたイヤホンを外し
ウニョクの方へ身体を向け座りなおした。


「ねぇ、ウニョク。心配な気持ちも分かるけどドンヘは
 ウニョクだけのものじゃないんだよ?」
「そうそう、シウォンもキボムも狙ってっかんなーw」
「ヒチョル!?」


いつから二人の話を聞いていたのかは定かではないが
イトゥクの言葉を遮り、ヒチョルがウニョクに話しかけた。




「ウニョクに良いことを教えてやろう!今シウォンとドンヘが帰ってきた。
 中の様子を聞いてみろ!面白いことになってっから!」
「え、もう帰って来たの!?」
「うん、さっきね。ウニョクには今言おうとしたんだけど・・・邪魔が入ってね」
「あぁ・・・(ヒチョルヒョンか)」




するとヒチョルが急かすようにウニョクの背中を押して言った。



「ほら、早くしないと終わっちまう!早く行って来い!」
「終わるってなにが・・・?」
「いいから!」


ウニョクを無理やり部屋から追い出したヒチョルは
イトゥクを見てにんまりと笑い、愉快そうにに近くのソファに腰を下ろした。



「楽しいことになりそうだ!」
「またあの三人をいじめる気でしょー!この展開前もあったよ」
「ネタが切れるんだからしょうがないだろ!?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「まったく・・・ヒョンの言ってることは理解するのが大変だよ」



部屋を追い出されたウニョクは、ドンヘと会うためにシウォンの部屋に向かっていた。



嫌な予感しかしないのだが一応何があったのか気になったウニョクは
こっそりと中の様子を窺うために部屋のドアに耳をつけて二人の話を聞くことにした。
すると意外にも中の音がはっきりと聞こえ、ドンヘとシウォンの声がドア越しで伝わってくる。
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