裏story
□(ウネ)こたつとお雑煮おまけ
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ウニョクは焦っていた。
ドンヘは自分のことをどう思っているのだろう、と。
今日もあーんってさせたかったのに箸ごと持って食べちゃうし・・・。
ただの天然なのか?
なんてことを思いながらウニョクは廊下に出た。
すると階段からお爺さんが降りてきて目があい、声をかけられた。
「風呂が沸いているんでどうぞ入ってください。私らはもう入ったんでみなさん使ってくださいね」
「ありがとうございます、皆にも伝えておきますね」
短い会話を終えた後ウニョクは部屋に戻った。
3人は布団にころがり他愛のない話で盛り上がっていた。
「風呂使っていいってよー、順番どうする?」
するとカンインが答えた。
「じゃぁ、俺ら明日のスケジュールまとめとくから2人で入ってこいよ」
「ふ、ふたりで!?」
淡々と爆弾発言をするカンインにウニョクは耳を疑った。
「そうだよ、お湯の節約にもなるし!ドンヘだっていいよね?」
イトゥクがドンヘに聞いた。
「う、うん。俺はいいけど・・・
ウニョは嫌?」
上目づかいで軽く小首をかしげながら聞く様子は、
まるでダンボールから見つめる子犬の様だ。
「そっ、そんなことないよ!」
「あーあぁ・・・必死になっちゃってw」
ニヤニヤしながら見てくるカンインとイトゥクから逃げるようにして、
ウニョクはドンヘの腕を引いた。
「〜〜ッ ドンヘ行くぞっ!!」
そんな2人の様子を見てカンインが言った。
「風呂・・・白く濁んなきゃいいけどな」