表story

□(83)君なんだと
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静かな部屋にドアのノック音が響く。




「トゥギヒョン・・・?」
「っふふ。ドンヘの部屋でもあるんだからノックしなくてもいいんだよ」
「うん・・・。」




ドンヘは皆がゲームで盛り上がる中一人で
部屋を寂しそうに出ていくイトゥクを見つけ追いかけてきた。
ゲームをする時、イトゥクの隣には必ずカンインがいた。
しかし2日前にカンインが兵役に行ってしまったため
イトゥクの隣にカンインはいない。
イトゥクの胸に寂しさが一気に込み上げてきた。


その場にいれる気分にならなかったため
ゲームを中断し、自分の部屋に戻ってきたのだ。



「カンインヒョンの事考えてるんでしょ?」
「まさかドンヘに気付かれるなんてね(笑)駄目だなー俺・・・。」
「そんなことっ」




ドンドンッ





ドンヘが言葉を発し終わらないうちに大きなノック音が響き、勢い良くドアが開いた。
この部屋を許可なしに入れるのは1人しかいない。
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