表story

□(イェウク)ふにってしたいの!
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「リョーウクッ!」


イェソンに肩を叩かれリョウクは反射的に後ろを見た。

「なぁに、にいさ・・・」

    
    
    ぷにっ




「・・・何!?」

後ろを振り返ったと同時に
イェソンの指が自分の頬に
刺さったことを理解するには
少し時間がかかった。

「ひっかかりましたね、リョウク君!」


どやぁ、という効果音が出そうなほど満足感で満ちた顔をしたイェソンは言った。

「最近誰もひっかかって
くれないんだよねぇー・・・これ。
強いて言うならドンヘくらいかな?」

くだらない・・・と思った後


何度も引っかかっては悔しがるドンヘの顔を思い浮かべたリョウクはふっ、と笑った。

しかしその3秒後、自分も引っかかってしまったのだということに気づき
イェソンに少し敗北感を覚えた。


ふにふにと自分の頬を突っつくイェソンの手払って、



「にいさん、僕が引っかかるのは一回だけだからねっ!」と

悔し紛れにイェソンに向かって舌をべっと出しリョウクは部屋を出て行った。


部屋に残されたイェソンは腕を組み怪しげな顔をして言った。

「さぁ、一体何回引っかかるかな?」

少しカッコよく言ったつもりだったが
その雰囲気はイトゥクによってぶち壊された。


「ちょ、イェソン邪魔!掃除機かけてるんだからっ!」

「あ、ごめんよ トゥギヒョン」
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