表story
□(シヘ)僕らとマギョンC
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「じゃぁ、そのらへんに荷物置いといていいよー」
「ん、ありがと」
きょろきょろと辺りを見回しているドンヘに声をかけると素直に荷物を置き、近くのソファに腰を下ろした。
ドンヘとはオフの日には必ずと言っていい程会う仲だったのだがお互い家に行くことはしなかった。
それをお互いに不満に思うことはないし、口に出した事もなかった。
ただ、その関係にシウォンが満足していたのかと言うと嘘になるのだが。
「ドンヘ・・・そろそろその猫下ろしたら?」
会ったときから肌身離さず抱きしめている子猫に少し嫉妬心を抱いたシウォンであったが
その気持ちが「嫉妬」だと言うことは自覚したくなかった。
__嫉妬相手が猫だなんて格好悪すぎる。
そう思っていたからだ。
だからドンヘが口を開いた瞬間に言った。
「やっぱなんでもない!腹減ったろ?なんか食べようか」
ぽかーんと口を開けていたドンヘだったが
すぐに口角をにっとあげて「食べる!」と返事した。