携帯小説1
□My Prince
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………騎蘿、俺はお前が…お、お前が………
「うあぁあ!」
…また同じ夢?…
最近毎日のように
この夢を見ている気がする。
「不思議な感じ…」
私がいつも読んでいる漫画
〔王子様の恋はいつでも100%で〕
に出てくる王子様のシャロルと、そのお姫様になる、いつもは普通の女子高生の騎蘿がいつも出てくる…。
(その二人が夢に出てくる理由でも有るのかな?…)
今日もいつもと同じようなことを考えながら学校へ向かう。
いつもと変わらぬ日常。
変わったことなんて………!?
先生がチャイムとともに教室に入ってきた。
その後ろには、誰なのだろう?
「では、号令」
「き、きき、起立!気をつけ、礼。」
『お願いします!』
「ちち、ち、着席!」
さっきからずっとざわざわしている教室を先生が静める。
「お前ら静かにしろー、新任の先生の紹介ができないじゃねーか」
教室がまたざわざわする。
そして、静かになってから
その新しい先生は自己紹介をした。
「沙桐といいます。よろしく」
その先生の名前は、
沙桐 苓夜先生。
まるでシャロル王子の様な清楚な感じ。目が大きくて、つってて、鼻が高くて、口元が少しワイルドな感じ。
私は少しときめいた。
まるで、シャロル王子のよう…!?
(もしかして、あの夢の原因はこの先生に有るのかな!!!)
そう思えて仕方がなかった。