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□血に飢えた亡者
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私の名はユーリ。
メルヘン王国の北部森にある古城に住む吸血鬼だ。
…そこ、今私の事を蝙蝠とかいわなかったか!?(地獄耳)
私はそんなちゃっちいものではないぞ!!

とにかく、今宵はとある客人がいるのだ。
その客人についてこれから語るとしよう。




「ヒヒヒ、彼もしぶといねぇ〜」


白い歯だけが空中に浮かんでいる。
透明人間だというのに全身(歯も含め)を消す事はできないのかだらしない。
奴は私の僕(しもべ)その1、スマイル。
全身を包帯で被っているミイラ男みたいな透明人間だ。


「そうッスね、いい加減諦めて欲しいッス」

スマイルが発した言葉に便乗するように話す緑髪で獣耳がある男はアッシュ。
私の僕その2だ。
奴は狼男で、満月を見ると獣化するという特異体質持ちだ。

そしてコイツら二人の話題の人物、それは…



「妖怪退散!!」




ーー水色髪のツンツン頭。それでいて妖怪退治のエキスパート会社HELLCLEANの社員である侍、六だった。
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