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□帝王とデータマンの休日
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「弦一郎ってさ。」
「うむ。」
「大型犬みたいだよな。」
「!?」
帝王とデータマンの休日
今朝蓮二がよくわからないことを言い出した。
俺が犬?
ありえないな。
「弦一郎。」
「ん?」
「かーわいい。」
「う…うん?」
良くわからなくて首を傾げてしまった。
そしたら蓮二は口端上げて笑って
「よしよし。」
と言って俺の頭を撫でてきた。
つい撫でる手が気持ち良くて軽く頭擦りつけていたら
「お菓子持ってきたんだけど食べない?」
と言って蓮二のお母さんが扉を開けて入って来たから、驚いて蓮二をぶっ飛ばしてしまった。
「どうもすいません!お構いなく!」
「そう言わないで食べてちょうだい?あら?弦一郎君顔が赤いわよ。大丈夫?」
指摘されて慌てて頬に触れてみれば確かに熱いかもしれない。
「あのッではいただかせていただきます。すいません。お気遣いありがとうございます。」
お盆を受取り、頭を下げる。
それを見て蓮二のお母さんは去っていった。