前世の記憶(TOA)

□第二章〜記憶のない人形士〜
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二人が飴を舐めると、そう経たない内に座り込む。ルークはあっと手を伸ばすが、すぐジェイドに止められた。

デ「アニス、スニア…大丈夫ですか?おぉっと、スニアは眠っていますね。」

ア「いきなり重たい記憶が消えたんだもん。疲れがどっと来たんだよ…。悪いことしちゃったな…。」

ス「………」

アニスは多少辛そうな表情でスニアの寝顔を見ながら言う。ディストはそんなアニスを微笑みながら見て言う。

デ「貴女も記憶が多く流れ込んできついはずです。記憶は大丈夫ですね?」

ア「うん…、思い出した…。イオン様も、アリエッタのことも…。」

デ「それを受け入れられればすぐ体調もよくなるでしょうし、心配はないようですね!さて、スニアは連れて帰りますが、アニスはどうしますか?」

ア「ディスト…お兄ちゃん…、アニス教団を任せてもいいかな?やることがあるからっ」

デ「いいでしょう!このアニスとスニアの誇り高い優しい兄であるディスト様が、しっかりと管理しますよ!」

ジ「1日で終わらせないで下さいよ?」

デ「きぃーっせっかくの決め台詞を…!貴方は黙っていなさい!」

ル「決め台詞だったのかよ…」

ジ「やれやれ…」

デ「とにかく無事に帰って来ること、わかりましたね?」

ア「うん、ありがとディスト!」

デ「だからあれ程…まぁいいです。では、困った時はいつでも頼りなさい!あーっははは」

高笑いをしながらスニアを抱えて去っていくディスト。そんなディストを見守ることもなく三人は話を始めるのだった。
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