青の祓魔師

□合宿での出来事
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そんな中、突如空気の読めない人物が現れる。

「皆様、訓練ごくろうさまでした!」

「どうして理事長がここに…」

「私の用のある人物は奥村くんですよ。炎の力は戻りましたし、そろそろ戻れるでしょう。」

「本当か!?」

「…?一体何の…」

「では…アインス、ツヴァイ、ドライ☆」

メフィストお得意の呪文が唱えられれば燐は煙に包まれる。

「兄さん!?」

「な、なんや…?」

「次から次へとトラブルに巻き込まれやすいのが奥村くんやな」

「志摩さん、そんな呑気な…」

「燐…助けないと…!」

「待ちなさい!あれは…」

煙が消え、出てきたものは燐の元の姿であった。

「戻れたんだね!兄さん!」

「おおっ!本当だな!」

「…兄さん、さっきから何か知ってる様子だったよね。もしかして記憶のこと…」

「な、何のことだ?なぁ、メフィスト?」

「さぁ?私は何のことやら…。では、元に戻したので用は済みました。後は頑張ってください☆」

「な…っ」

「兄さん、ゆっくり話を聞かせてもらおうか?」

「う…っ怒るのか?」

自然と上目遣いとなる燐の瞳に雪男の息が詰まる。

「…っ……兄さん、わざとでしょ?」

「?」

「はぁ…怒らないから…。ちゃんと話してね?」

「おう!」

何が何なのかわからない候補生を放って、燐と雪男は自らの寮へ帰って行くのだった。

翌日、雪男のすっきりした表情と燐のぐったりとした様子に、候補生たちはただただ疑問を持っていたが、それは謎に包まれただとか……。

END






あとがき
雪燐なのか微妙ですね。中々難しかったです。キャラがごちゃごちゃして申し訳ない。

まず、悪魔を低級悪魔、中級悪魔など言うものだったか怪しいところ。

少しオリジナルっぽい言葉が多い気もします。

読んでくれた方々ありがとうございました。
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