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□はじめてのおつかい
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「すごい量だね、兄ちゃん」
「母さんはいつもこんなに買ってるんだ。たまには悟天も手伝うんだぞ?舞空術が使えるんだからな」
「うん!兄ちゃん、まだ飛んじゃだめなの?」
「そうだな…、そろそろいいか。行くぞ悟天!」
「うん!」
悟飯、悟天はたくさんの食料が入ったレジ袋をそれぞれ顔が隠れるくらいに手一杯に持ちながら家に向けて猛スピードで飛び立った。
「…オラこんなに頼んだ覚えはねぇだよ?」
「この頃は袋でまとめて売ってるらしくて、多い方がいいかなと書いてある数だけ袋に入ったのを籠に入れていったらこの通り物凄い量になってしまって…」
「兄ちゃんと僕いっぱい食べるからこれくらいへっちゃらだもんね!」
「また何か足りないものがあれば言ってください」
「十分足りてるだ…。悟飯ちゃんがいるからって安心したオラが馬鹿だっただな。いくらオラみたいにしっかりした悟飯でも、やっぱり悟空さの息子だべ……。」
「「?」」
「今から料理すっから二人で天下一武道会に向けて修業してくるだ!こうなったらもう後はねぇ!早く行くだ!」
「え?ちょ、母さん?」
「わわっ」
チチが悟飯と悟天を家の外へ追い出すと、悟飯と悟天はお互い顔を見合わせて首を傾げる。
「お母さんどうしたんだろ?」
「さぁ…買い過ぎたのがよくなかったのかな」
「わかんない」
「まぁいいや、また後で聞こう。悟天、今日は悟天が兄ちゃんを一回でも殴れたら終わりにしよう」
「兄ちゃん強いもんね…僕できるかなぁ」
「悟天も大分強くなったから一回くらいはできるんじゃないか?」
「じゃ、僕頑張っちゃうからね!そうだ!兄ちゃん、いつもの場所まで手繋いでいきたい!」
「仕方ない奴だなぁ…。ほら」
「兄ちゃん、ありがとう。僕、兄ちゃん大好きだよ!」
「いきなりどうしたんだ悟天?」
「ううん、なんでもないよ。それよりも兄ちゃんは僕のこと好き?」
「当たり前じゃないか。兄ちゃんは悟天がずっと好きだよ」
「そっかぁ」
「今日はやたらと機嫌がいいな、どうしたんだい?」
「やっぱ兄ちゃんにはすぐバレるや…僕、兄ちゃんとデートできたから嬉しいんだよ!」
「デート?」
「トランクスくんに教えてもらったんだ。デートは好きな人同士とするんだって…僕兄ちゃん大好きだもん!」
「そっか、そっか…兄ちゃんも大好きだぞ、悟天」
「またデートしようね、兄ちゃん」
「ここら辺がいいかな。かかってこい悟天!二回兄ちゃんを殴れたらデートしてやるよ」
「本当?絶対だからね!よーし、頑張っちゃうもんね」
そんなこんなで兄弟仲良くチチの言われた通り修業に励むのだった。
デートをあまり理解していない二人。その二人が本当のデートをする日が訪れるかは誰も知ることはない…。
END
あとがき
なーんか毎回ながら中途半端ですみません。
あまり飯天な感じしなかったんで無理矢理手を繋がせてみたり…。なんかうまくキャラが掴めなくてすみません。
読んでくれた方ありがとうございました!