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□若返りの薬
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「ブルマさんの家ですか?」

暫くして足をつけた場所はカプセルコーポレーション前だったため、悟飯は何故ここにと言うように首を傾げていたが、ピッコロが何も言わないのを見て素直に足を進めたのだった。

「あれー?おかしいわねぇ」

「ママーっ」

「え?」

「トランクス?あ、悟天くん、いらっしゃい。それにピッコロ?後その子……まさか悟飯くん?」

「心当たりがあるようだな。それを説明してもらうために来た」

「なるほどね…その前にトランクス!あんた、また試作品を勝手に持ち出したわね!」

「ご、ごめんなさい!だってママが凄いものって言うから気になって…」

「まぁいいわ。怒っても仕方ないものね…。」

「あ、あの…ブルマさんって子供いたんですか?」

「懐かしいわねぇ、本当に…。子供いるわよ?相手はヤムチャじゃなくベジータだけどね」

「えぇ…っベジータですか!?」

「いきなり小さくなった上、記憶も過去に戻って、頭がついていってないのね。悟飯くん、信じられないかもしれないけど、あなたは16歳なのよ」

「16歳?僕は5歳ですよ?」

「それが、私の発明した若返り薬のせいで見た目も年も記憶も全部幼くなってしまったの」

「若返り薬…?」

「それで悟飯が小さくなったと言うわけか」

「その話は本当みたいですし、信じますが、僕は元に戻れるんでしょうか?」

「そうだよ、ママ。悟飯さん戻るの?」

「僕より小さい兄ちゃんは可愛いけど、僕小さいままの兄ちゃんなんかやだよ。いつものかっこいい兄ちゃんがいい!」

「大丈夫よ。試作品だからすぐ元に戻るわ」

「効果はどれぐらいだ」

「そうね…。まだ開発途中だから二、三時間ほどよ」

「そうか。なら、行くぞ…悟飯」

「え、ピッコロさん?どこに行くんですか?」

「懐かしい姿なんでな…。最初に会った場所で修業だ」

「あは…っはい!」

ピッコロの修業を受けれるということに、悟飯が嬉しそうにすればピッコロはひそかに笑みを浮かばせながら飛び立つ

悟飯も遅れをとるまいとついていき、カプセルコーポレーションはブルマ、トランクス、悟天の三人だけとなった

「久しぶりにあの師弟の仲を見た気がするわ」

「そんなに兄ちゃんとピッコロさん仲よかったの?」

「仲がいいも何も、悟飯くんはピッコロが大好きだからって、ピッコロの道着を自分でつくっちゃうほどよ?ピッコロはピッコロで悟飯くんにしか気を許さなかったし、命をかけて守るほどだったんだから……孫くんの代わりの父親みたいだったわ」

「へぇ…、昔から仲いいんだ。」

「でも僕たちも負けてないよね!トランクスくんと僕は小さい頃から仲いいもん!」

「恥ずかしい奴だな…ったく」

「はぁ…あんたたちも悟飯くんたちに負けないくらい仲いいわよ。サイヤ人の血がある同士、気が合うのかもしれないわね」

「じゃ、ピッコロさんと悟飯さんはなんで仲がいいんだ?ピッコロさんはナメック星人じゃないか」

「それが私にもわかんないのよねー…。悟飯くんを最初に強くしたのはピッコロよ?だけど、半年間は何もない荒野の野獣がうろつく場所に一人で過ごさせ、後の数ヶ月は食事、睡眠以外は修行ばかりで、崖から落とされたり、光線をくらったり厳しかったみたいよ?四歳の子に酷い仕打ちだわ」

「四歳っ!?お前の兄ちゃん、凄かったんだな。俺何もない場所で半年間とか絶対無理だぜ?」

「僕もだよ…。兄ちゃん、なんでピッコロさんを好きになったんだろ…」

「まぁそれでも、一度悟飯くんを守ってピッコロは死んじゃったんだけどね。ナメック星のドラゴンボールで生き返ったけど、その後は大抵悟飯くんを守ってたみたい。何度か悟飯くんから話を聞いたことがあるわ」

「僕も兄ちゃんから、今まで生きてこれたのはピッコロさんのおかげだって聞いたよ?」

「なんか変な感じだな…でも、いくら今の悟飯さんが強くても、小さい頃は守ってもらってたんだな。俺たちも修業したら悟飯さんより強くなれる日が来るかもな!」

「本当!?」

「だって守ってもらってたんだから、悟飯さんは師匠より弱かったってことだろ?でも今は悟飯さんは師匠を越えたんだから、俺たちだって頑張ればできるって!」

「そうだね!兄ちゃんよりも強くなろうトランクスくん!」

「よし、悟天!重力室で修業するぞ!」

「うん!」

「もう…本当に調子がいいんだから…。あまり無茶して怪我しちゃだめよー!」

ブルマの声が届いたのかもわからないまま悟天とトランクスは重力室に行き、二人で修業を積み重ねるのだった。

END








あとがき
結局悟飯がどう戻ったのかは謎…。中途半端ですみません。

ここまで読んでいただきありがとうございます!
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