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□若返りの薬
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「トランクスくん、待ってよー!」
「早く来いよ!悟天!」
「トランクスくんの馬鹿!……待ってくれないの…?」
「う…っ別にそんなこと言ってないだろ?ほら、手繋いでやるからっ///」
「うん!トランクスくん大好き!トランクスくんも僕が好き?」
「当たり前だろ!///」
「…天界で何をしている」
「あ、ピッコロさんだ!」
「お前達よくこんな場所でいちゃいちゃできるなぁ」
「悟飯さんに比べたら、そんなことないと思うけど…」
悟飯の言葉にトランクスは思わず苦笑いをした。
何故なら悟飯は、ピッコロの膝の上にちゃっかり座っているだけでなく、手を握りあっているのだから
悟天はというと、慣れている様子でにこにことトランクスの手をしっかり握りながら笑っている
ピッコロ、トランクスはお互い目を合わせてはため息をついた
「そういえば、トランクスと悟天は何しに来たんだい?」
「あっトランクスくん!あれ見せようよ!」
「そうだな…驚くなよ〜?じゃじゃーん!ママが凄いもん作ったって言ってたから借りてきたんだ!」
「盗んできたんじゃないのか?それ」
張り切った声で言ったトランクスを疑うような目で見る悟飯に、トランクスは思わず目を逸らす
「ま、ママだから何個でも作れるだろうし…なっ!悟天!」
「?」
「ブルマさんは確かに凄いけど、何も知らずに使うのは危険だよ」
「あーっ!」
いつの間にかピッコロから離れた悟飯は、トランクスから薬を奪い取る。
「兄ちゃん返してよーっ」
「だめだよ、ごて…んわぁっ」
「悟天避けろ!」
「兄ちゃん!」
悟天が薬を返してもらおうと、取ろうとすれば、悟飯が思わずよろめいた反動で薬の蓋が開いてしまう。
薬の蓋の締めが弱かったせいだろう。蓋が開いた薬はそのまま液体が流れ、煙として出てはもくもくと悟飯を包んでいく。
それを見てトランクスはすぐに近くにいた悟天を巻き込まないよう引っ張り、悟飯の元へ行こうとする悟天を押さえる。
煙が消えていけばトランクス、悟天、ピッコロは目を見開いた。
なくなった煙の中から出てきた悟飯は小さくなっていたからだ。
「に、ぃちゃ…?」
「ごは、ん…さん?」
「あれ…?あっピッコロさんだ!」
「ご、悟飯…」
「まだナメック星に行ってもないのにどうやって生き返ったんですか?」
「ち、小さくなっただけじゃなく記憶もないのか…!トランクス、一体何の薬を持ってきたんだ!」
「し、知らないよ!ママが凄い奴としか言ってなかったし…」
「兄ちゃん、僕より小さいね」
「あ、あの…?ピッコロさん、この二人は誰なんですか?」
「と、トランクスと悟天だ…。」
「ピッコロさん、僕以外に弟子を…?」
「弟子は悟飯だけだ。勘違いするな…、それに一人はお前の弟だろう」
「弟…?」
「また詳しく話してやる。まずは何の薬なのか説明してもらうことが先決だ。」
「ママのところだね。悟飯さん、案内するからついてきてよ!行くぞ、悟天」
「うん!兄ちゃん速かったら言ってねー!」
「は、はい…。あの子…お父さんに似てるなぁ」
「お前の弟だと言っただろう。悟空に似ていて当たり前だ…。グズグズしてないで行くぞ!」
「はい!」
こうして四人は天界からブルマの家…カプセルコーポレーションに向けて飛び立つのだった。