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□クリリンの疑問
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チチから許可をもらいカメハウスへ来た悟空と悟飯。

珍しく亀仙人と海亀はおらず、留守番はクリリンがしていた。

カメハウスに孫親子を迎え入れては、他愛のない話をするクリリンたち。

そして、ふとクリリンが思ったことから話は発展する。

「そういや、悟飯って立派に成長したよなぁ。何歳だっけ?確か11歳だったよな」

「そ、そんなことないですよ。11歳だけど…、いきなりどうしたの?クリリンさん」

「いや、今思えば悟飯って、小さい時から強い化け物みたいな奴らと闘ってきたのに、よく死なずに済んだなぁと思ってさ」

「そういや、そうだったなぁ…ベジータの来た時も、最初悟飯を見た時はおどれぇたし、その師匠がピッコロってのもオラぶったまげたぞ」

「俺はそれよりも、ピッコロが悟飯を守って死んだことに信じられない気持ちだったよ」

「それは僕もびっくりしました。ピッコロさんは厳しくて、優しいとは知ってたけど…」

「今じゃ、大丈夫だけどさ。ピッコロの奴、悟飯に会ってから随分変わったよなぁ」

「ピッコロには感謝しきれねぇぞ。オラよりも悟飯を守ってくれてるかんな」

「ピッコロさんは、いつも僕がピンチになると助けに来てくれたんです。もうだめだと思った時ヒーローのように現われるんだよ!」

「ヒーローかぁ…、確かにマントしてるし、ピンチの時に現れたらヒーローみたいだよなぁ」

「ピッコロ、本当に悟飯が大事なんだなぁ…。悟飯もピッコロが大好きだかんなぁ」

「お父さん……えへへ」

「でも、なんでピッコロは悟飯のピンチにしか駆け付けないんだ?それになんで悟飯がピンチだからってすぐ駆け付けれるんだ?」

「気の乱れじゃないですか?」

「気が乱れたからと言って遠い場所にいれば、いくらピッコロでも無理があるんじゃないか?それに気が乱れるかどうかなんて集中的に様子見とかないと、いくら気が読めても無理があると思うけど…」

「クリリン、そんなの簡単じゃねぇか」

「なんだよ、悟空にはわかるのか?」

「ピッコロは悟飯をずっと見てるだけだろ?修行の間もずっと気を窺ってんじゃねぇか?」

「ピッコロさんが…?」

「それじゃあ、ピッコロ、ただのストーカーじゃ…」

「何言ってるの?クリリンさん…。ピッコロさんはストーカーじゃなんかじゃないよ!」

「いや、俺も信じたくはないけどさ。悟飯をずっと見張ってるんならそうならないか?」

「なりません!別に僕は嫌じゃないから…寧ろ嬉しいですっ///」

「……悟空、お前育て方…間違えたんじゃないのか?」

「オラ、悟飯をチチやピッコロ、ブルマやクリリンに任せてばっかだったしなぁ」

「お前…悟空、それならピッコロの方が父親なんじゃないか?」

「そうなるんか?」

「それは嫌です!」

「え…てっきり悟飯ならなってほしいのかと思ったけど…よかったなぁ、悟空」

「はは…っオラ嬉しいぞ、悟飯!」

「だってピッコロさんは僕の恋人だもん」

「「え?」」

「僕、大きくなったらピッコロさんと結婚して、ピッコロさんのお嫁さんになるんだ!」

「悟飯、おめぇ学者にならねぇんか?」

「なりますよ?でも学者になっても、ならなくても、お嫁さんにはなれるでしょ?」

「悟飯、そこまでピッコロが好きなんか」

「はい!」

「おいおい、悟空…止めるべきじゃないのか?」

「なんでだ?結婚は好きなもの同士する奴だってチチが言ってたぞ」

「いや、だから…って、まさか悟飯ピッコロに言ったのか?」

「はい!ピッコロさん、いいだろうって」

「ピッコロ、結婚の意味知ってるのか?」

「ずっと一緒にいることだって説明したよ。それと、婿はお嫁さんをどんな時でも危険から守る勤めがありますって…。お母さんから教えてもらった通り言いました!」

「ははは…っそういうことか」

「でぇじょうぶか?クリリン」

「あ、ああ…でも、それでピッコロは悟飯のピンチに駆け付けてるわけか。見張りまでして…」

とりあえず、最初の疑問はなくなったクリリンだが、次なる疑問はピッコロや悟飯、悟空が本当の意味で結婚の意味に気付いた時どうするのかであった。

またチチがそれを知った時どうするのかと…。

クリリンはその想像をし、恐ろしくなりながら、ピッコロの話をさりげなく流して、話の話題を変えるのだった

END






あとがき
ピッコロでませんでした。これは私の妄想ですが、ピッコロ、悟飯、悟空は結婚の意味を本当の意味で理解してない方がいいと思い書いてみました。

なんとも言えないクリリンが少しながら可哀想かなとは思いましたが、まぁいいかなと思ってます。

読んでいただきありがとうございました!
 

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