コノ手ヲ、紅ニ染メテ。

□scene.1―少女 side.
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ところが、不幸は重なる。






どこぞの物騒な組織に目を付けられた。





組織の人材に、望月の人間が欲しい、と取引を持ちかけて来たのだ。








望月家にとって、それは屈辱以外の何物でも無かったが、受け入れる他無かった。









そうして、相手の思うままに、長女―――――私が連れ出されたのだ。





















「私は、何をすれば良いんですか?」






「調べて欲しい物がある。」







男は、振り返る事も無く言う。




淡々とした声だ。










「俺も、よくは知らないが……………」








一体、何なのだろう。













「………………………変若水、というらしい。」














to be continued...

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