「考えてみて欲しい。隣にいる人間が今、何を考えているのかを。」
「隣に限ったことではない。隣の隣だって構わない。異国の人間だっていいんだ」
「ただ、思考して欲しい。そして、見極めてみて欲しい」
「身近の人間の《脳内環境》を」
「何を考えているのかを」
「何を思考、」
「想像、」
「妄想、」
「感情しているのかを。」
「………しかし、誰一人として解るモノはいないだろう。他人のことなんか。」
「自分らのことですら、解っているのかも危うい僕たちに。」
「だったら簡単だ。解らないのなら、入ってみればいい。……脳内を、侵略すれば。」
―――脳内侵略、開始―――
----潜入者、現時点1183人----
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master：都紀
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