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□年明け
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『あけましておめでとうございます』
その時、丁度年が明けた。
「あけおめ。悠太。今年もよろしく」
次はちゃんと目を見て言ってきた。
今年も…祐希に迷惑かけられるんだろうな…。
「あけましておめでとう。ほら、蕎麦のびちゃうよ」
悠太は笑みを浮かべながら、立ち上がりお餅を取りに行った。
「ねぇー悠太ぁ」
炬燵で祐希がねっころがり、手をバタバタとしていた。
「何ぃ?」
悠太は餅を皿に盛り、また炬燵へと入ろうとした。
「醤油取ってきて」
そういうことは早く言ってよ…。てか 自分でとってきなよ…。
悠太は祐希のほっぺをつつき、醤油を取りに行くため立ち上がった。
本当、我が儘祐希。
もう迷惑かけられた。
end