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□ヤキモチ大掃除
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「悠太…春のこと好き?」
「…好きだけど…?」
いきなりどうしたんだ?
祐希は下を向き黙っていた。
「ねぇ祐希。黙ってちゃ何も分からないよ?どうしたの?」
「…。」
「祐…「俺のことは…キライ…?」
悠太は祐希の方をみる。
祐希は真っ直ぐな視線で悠太を見ていた。
「…馬鹿だな。祐希は」
ヤキモチか。と悠太は少し呆れ、それでも口元は笑っていた。
「大好きに決まってるじゃん」
悠太は団子を盛った皿と急須を乗せたお盆を持ち、春が待つリビングへと行った。
「悠太大好き」
祐希は笑っていた。
そのときの笑顔を俺は忘れない気がする。
顔が赤くなるのを感じながら、悠太も笑った。
今年もいい一年でありますように…−。
end