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□ヤキモチ大掃除
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「ねぇ、さっきから二人で何話してるのー?」
ずしりと肩に重みを感じたと思えば、祐希が本を持ったまま抱き着いてきた。
なんか不機嫌そうな顔…。
何むくれてるんだか…。
「なんでもないですよ。あ!これ、お団子持ってきましたよ」
春は思い出したように、手に持っていた袋を差し出した。
悠太が受け取ろうと手を伸ばすと、祐希も手を伸ばし、先に袋を取った。
「うまそう…」
祐希はそれを台所へ持っていった。もちろん、悠太の裾を掴みながら。
「ちょっと祐希。どうしたの?さっきから…」
なんか春への態度がひどく感じる…たまに睨んだり、ムッスーとしてたり…。
何考えてるんだかまったく分からない。