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□寂しがり屋なblue sky
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祐希は周りを見ず、下を向いたまま走り出した。
早く…もっと早く…学校を抜け出したい。
こんな 場所、悠太が居ないこの場所は俺には息苦しい。
パタパタパタ…−
久々に走った気がする。
呼吸が乱れて息が苦しい。
家まで…後数百メートル。
「歩こう…。」
脳裏に春の心配そうな顔が浮かぶ。
『あぁ! 悠太君が居なくて色々と大丈夫かな…と…。』
大丈夫じゃないじゃん…。
祐希は歩くのを止め、そこに立ち止まり空を見上げた。
「眩しい…」
まだまだ日が眩しいな…。
結局…悠太が居なくて困るのは自分じゃん…。