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□独占欲 / 祐希×悠太
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「それにしても…祐希君どこにいったんでしょう?教室までは一緒にいたのに…」
春が心配そうに廊下を見ながら呟いた。
「まぁ、どうせ漫画でも読みながら歩いてんだろ?」
要がフッと笑ながら春に向けてそういった。
「やっぱオレも探してくるよ」
絶対に可笑しい。
いつもはダラダラしてる祐希だけど、買い物したいときは特に速い。
だから来ないわけがない。
トンッとドアに手を掛けて曲がろうとした瞬間だった。
「「あ」」
二人の声が重なる。
「もう…祐希どこいってたの?皆心配してたんだよ」
悠太が本を読んでいる祐希の手を掴んだ。
「ちゃんと話してるときは目みて!!」
悠太が大声で怒鳴ったせいか祐希が目をぱちくりさせながら、動かなかった。
「お…おい…悠太…?」
「悠太君どうしました…?」
皆も驚いてるとこをみて悠太は祐希の手を離した。
祐希にこんな怒ったの初めてかもしれない…。
祐希に何怒ってるんだよ。こんなに…。