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□ヤキモチ大掃除
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「あー…だるい…」
年明けた1月1日。
まだ終わってない大掃除をしながら祐希はそう呟いた。
「いっとくけど祐希が悪いんだからね?って…言ってるそばから漫画読まないでよ」
そう。もう悠太の方の大掃除は終わっていて、終わってないのは祐希の方だけ。
理由は検討がつくだろう。
「もう飽きた…。」
そういった時だった。
ピンポーンと家のチャイムがなり、悠太が「はーい」と言ってドアを開けに行った。
祐希はその間にまた漫画を読み出した。
「遊びに来ちゃいました。祐希君においでってメールが来たので…」
また祐希か…。
なんで祐希はいつもいつも回りのこと考えずに…。
「ごめんね、春。正月なのに…祐希が迷惑かけて」
「いえ、大丈夫ですよ。僕も暇だったので」
春はニコニコしていた。
相変わらず…なんか春は春だな。なんて思った。