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□独占欲 / 祐希×悠太
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この頃思う。弟は変わった。
小さい頃はずっとそばにいて、ずっと一緒だった。
でも…、高校生に入ってからかあいつは変わった。
「はぁ?! お前また、あいつの買い物に付き合うのか?」
この人は塚原要。
今年から同じクラスになった。
いつもはよくキレるが、俺と一緒の時はあまり怒らず、普通に会話している。
「そうなんだよねぇ…。別にいいんだけどさ…」
今はHR前の休み時間でガヤガヤと教室が騒いでいた。
別に祐希の買い物に付き合うのが嫌とかそういうのはない。
ただ…
「もう少し早く終わしてくれると嬉しいんだけどね」
そういうと悠太と要は同時に溜め息をつき、目を合わせた。
「俺だったら絶対行かないな」
要はそういいながら、ははっと笑った。
まぁ、確かに要がニコニコしながら買い物に付き合うなんて、想像つかない。
まぁ 買い物に付き合うとしたら要はお母さんとだろうな…。