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□honey
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とある日の昼下がり。
あなたと2人きりの、穏やかな時間。
窓際の床に2人で座って
僕はあなたをぎゅっと抱きしめる。
あなたの肩に顔を埋めると、甘い匂いがする。
まるではちみつみたいな、甘い甘いあなたの匂い。
僕はその匂いに誘われるようにして、あなたの首筋にキスを落とす。
するとあなたが、
「...、何してんの、洋ちゃん。」
僕は答えた。
「貴之さんから、甘い匂いがしたから。」
「...ばかじゃないの。」
「もしかして、照れてるんですか?」
「ばっ...!違うに決まってんじゃん!!」
「もうちょっと素直になったらかわいいのに。」
「...『かわいい』なんて、僕みたいな男に使うもんじゃないよ。」