短編

□辞書
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放課後の気だるい空気の中、
ふと気付けば頬が緩んでいた。
ドキドキと勝手にピッチを上げ始める心臓。
目の前に君。

ああ、なんだろうこの気持ち。
わからない、わからない。

でもきっと、君に訊いても無駄なんだ。
だって君は

「わからないことがあるなら辞書引け!」

って、言うんでしょ?
                           

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