G00・SS
□シーッ、だよ。(ロクアレ)
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久々の休日に一緒に買い物に行こうと約束をしたのに、アレルヤはまだ起きてこない。
昨日、ロックオンの部屋に泊まったアレルヤは『一度支度をしに自分の部屋に戻りたい』と言っていたから自分が起きた時に起こしたはずなのだが、そういえば寝起きのいいアレルヤには珍しく、らしくない寝ぼけたような少しはっきりしない返事を返した気がする。
(もしかしてまた寝ちまったか?)
一通りの支度をすませてしまったロックオンは、アレルヤを呼びに寝室に向かった。
「おーい、アレルヤ?」
ドアから顔だけ覗かせて部屋の中を確認するが、当のアレルヤはベッドの上でぴくりとも動かない。
そろそろ起こさなければ、ゆっくり買い物をする時間もなくなるし…そう考えながらベッドに近づけば規則正しい寝息が聞こえてくる。
「アレルヤ?」
穏やかな寝顔。瞳を閉じるといつものきつい印象は綺麗さっぱりと拭われ、年齢よりも若干幼い印象を受ける柔らかな表情になる。
無垢な表情に自然と頬が緩んだ。
「夕べはちょっと無理させちまったしな」
アレルヤの反応が可愛すぎて、少し意地悪をし過ぎた所為で疲れているのだろう。
ロックオンは、昨夜、自分の腕の中で散々泣かせてしまった恋人のかわいい寝顔を覗き込もうと彼の傍らにしゃがみ、ベッドに手をついた。
きしり、とベッドが小さく鳴る。それでもアレルヤは目を覚まさない。
穏やかに眠るアレルヤを起こすのは忍びなくて、ロックオンは部屋に入ってきた相棒に微笑みながら言った。
「シーッ、だぞ」
『了解』と言うように、よく出来たロックオンの相棒は軽く二回跳ねた。
***
某頭痛薬CMが可愛くて大好きです。
あれ見てこんなん妄想してました。大丈夫か自分……。
妄想イラストはこちらにあります。