ネタ

□追悼
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先生が、死んだ。



いつの間にか慰霊祭が終わって、

いつの間にか墓が出来ていた。




俺は花束と酒を一本持って先生の墓に行った。

先生の墓は冷たくて、月明かりに光っていた。



花を供えた。

酒は、先生が好きだった。

酒の王冠を思いっきり抜いた。

キュポンといってどこかへ飛んでいった。




先生は死んだ。

俺は先生が好きだった。

先生の墓の上で、俺は瓶を逆さにした。

酒は瓶から勢い良く流れ出た。

先生の墓は流れ落ちてくる酒にうたれて、どうしようもなく濡れていた。

足元に水溜りが出来た。

先生の墓は酒臭くなった。

まだ少し酒が瓶に残っていた。

俺はマスクをおろして、それを飲んだ。

それは俺の喉を、胸を熱く焦がした。



衝動のままに俺は一升瓶を先生の墓に叩きつけた。



瓶は大きな音を立てて粉々に割れて

それでも俺の気持ちはおさまらないというのに

先生の墓は平然として

何事もなかったかのようにそこにあった。




涙が こぼれた。









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カカシ君は普段は感情が表に出ないっていうか出さないっていうか、何考えてるかわかんないっていう感じなんだけど
それがたまに出ると周りの人をビックリさせちゃうちゃうんだよ!
傍から見てるだけじゃどうしてそんな行動に出るのかわかんないから。

でもカカシがどう思ってこうなったのか全部聞けば、みんな納得するくらいの理由はあるんです。
カカシ君絶対教えてくれないけどね(笑)

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