鬼物語

□捌章:新選組の秘密
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【千鶴side】


「あのさ、それは千鶴ちゃんの心掛け次第じゃないかな」


私が独り言をしていると急に声をかけられた。

私は急いで障子から顔を出して外を見ると障子のすぐ近くに総牙さんが座っていた。


『ど…どど…どうして総牙さんが!?』
「あれ、もしかして気付かなかった?今の時間帯は(総司に無理矢理押し付けられて)俺が千鶴ちゃんの監視役なんだよ」


監視役……という事は!


『まさか……私の独り言も…?』


おずおずと聞けば総牙さんは、


「うん」


キラキラと明るい笑顔をして私を見た。

その瞬間、私はとても言い様がない程の羞恥心が沸き上がった。

まさか独り言を…よりによって総牙さんに聞かれるなんて。
死にたいくらい恥ずかしい…。


「総牙」


その声にバッと横を見れば、何時居たのか分からないけど斎藤さんが立っていた。


「無駄話はそれくらいにしておけ」
『斎藤さんも聞いてたんですかっ』
「…今の独り言は聞かれて困るような内容でもないだろ」
『そうですけど…』


恥ずかしい…。


本当に死ぬ程恥ずかしい…。




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