鬼物語

□零章:狂い咲く千年桜
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【総牙side】


20XX年4月―



『んー…よく寝た』
「おはよう、総牙」


うららかな春の陽射しの中、俺沖田総牙は妹の沖田千晶と一緒にお気に入りの千年桜の木の根本で昼寝をしていた。


『おはよう、千晶』
「そろそろ道場に帰ろ。もうすぐ稽古の時間だよ」
『ん…そうだね』


この日、俺たち兄妹はいつもと変わらない日々を送っていた。


あんな事が起こるまでは…………。




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