鬼物語

□肆章:試合
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【総司side】


『土方さん』
「あ?」
『あの子達、隊士にしちゃいましょうよ。腕に申し分ないですし、役に立ちますよ』


未来から来た僕の子孫という二人…。

本当に面白いよね。

特にあの総牙って子、もし隊士になるなら僕の隊に欲しいな。

だって、面白い事出来るんだし。


「沖田組長!土方副長!」
『ん?』
「どうした?」
「あの沖田組長に似た者は沖田組長の弟さんか何かですか?」


あぁ、そういえば隊士達は知らなかったんだっけ?


『あぁ、総牙ね。総牙ー』

僕が総牙君を呼ぶと千晶ちゃんもオマケで付いてきた。


「どうしたんですか?」


ガシッ―。

僕は来た早々総牙君と千晶ちゃんの肩を掴み皆の方を向いた。


「へ?」
「え?」
『紹介するよ。僕の弟の総牙と可愛い妹の千晶』
「「へ?」」


二人は僕の発言に目を丸くした。


『話合わせて』


そう二人に耳打ちすると総牙と千晶ちゃんは分かったように頷く。


「どうも!総司の弟の沖田総牙と」
「妹の沖田千晶です」


千晶ちゃんは少しおとなしめに言ったが、総牙君はノリノリに弟宣言した。
けど、

「可愛い妹の千晶に手ぇ出した奴は容赦なく【自主規制】してあげますので今後ともよろしくお願いしますね、皆さん」

総牙の一言で周りが青ざめたのはここだけの話。


肆章・終
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