3番地

□仕方ない
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「余所者と!?」
「マンカス、煩い」
「珍しいな…喧嘩でランパスがここまでの怪我を負わせられるとは」
「リーナを人質に取られていたからな…
ま、10対1は中々きつかったが、
その後のリーナが…うん」
「…相変わらずだったんだな…って、10人も相手したのか!?」「あぁ」
「あぁって…
そういうのは俺を呼べ!」
「お前には迷惑かけたくないからな。
それに、話し合いで解決するような奴では無かった」
「しかし…!」
「心配するな。俺はお前が思うほど弱くは無い」
「違う…お前は、強いさ。
でも…心配させるような事をしないでくれ…」

さっきまでの口調と変わり、
泣きそうな声になっていく。
その様子を見ながら
ランパスは優しくマンカスの頭を撫でる。

「ごめんな?マンカス」
「…俺がそれで許すと思っているのか?」
「あぁ」

悪びれてない声でランパスが言うと、
マンカスも苦笑してしまう。

「仕方無いな…」
「…久しぶりに2人で寝るか?マンカス」
「…そうだね、ランパス」

手当てを終えて、
2人は仲良くベッドへ潜る。

「お休み、兄さん」
「…お休み、弟よ」

→あとがき
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